「踊るように」
僕の村には定期的に開催される祭りがある。
それは死者を弔うもので日本の葬式のようなものだ。
村の長老が無くなった。
誰よりも村のことを思う人だった。
長老には夢があった。
それは「自分が死んだ時、悲しみに涙をするのではなく
笑って見送って欲しい」というものだった。
長老は悲観的なことが嫌いだった。
知人が無くなったら悲しいものだ。
皆涙し、踊って弔う。
その日は長老の弔い日。
笑って送って欲しいという長老の願いにみなが答えた。
踊りながら村のみんなは
「長老、今までありがとう。」
「あの世でも幸せに!」
「村のことは私たちに任せろ!」
皆が長老への最後の言葉をかけていた。
皆、終始笑顔で楽しそうに
踊る彼らの目には涙が流れていた。
〜Ending〜
In,Gandhara,Gandhara
They say it was india
Gandhara,Gandhara
愛の村 ガンダーラ
9/7/2024, 2:36:31 PM