モノクロ
自分には、いたわりと言う感情が欠けていることに気づいたのは何時だったか…
想像力が無いのだ。
つい、自分なら…と考えて思ってしまう、こんな事大したことじゃないと。
私はもっと辛かった、もっと悲しかった、痛かった…
同じじゃない、違う体と心。
経験も出来事も何一つ同じじゃないのに、自分と重ねること自体間違っていることに、今まで気づけなかった。
モノクロの思い出の中で沢山傷つけられて、理解してもらえず、長い間しまい込んできたこの心。
いたわりと言うもの、知らないで育った過去の自分に伝えたい。
あの時もあの時も…
私の冷たい言動のせいで傷ついた人達にどう償えばいいのか…
沢山の本を、映画を私は観てきたつもり。
なのに何も活かされず…
想像力の欠如。
「どうしたの?」
ずけずけと相手のプライバシーに分け入る無神経な態度。
世の中がカラフルなのに自分だけがモノクロなのだ。
でも、希望はある。
言葉には出来ないが感じるのだ。
子供達に…孫達に…。
思いやりの心で接してくれていることを。
一人一人が虹色の光を沢山のサンキャッチャーのように溢れさせてくれるのだ。
9/29/2025, 1:13:12 PM