─君と最後に会った日─
自由だった君は、何処へ行ってしまったのだろう。
優しくて、頼りになって、相手の気持ちを優先する君。
自分の事は後回しで、他人のためにも命を懸けれる、僕のヒーロー。
親に縛られて、自由を失い、笑う君は居なくなった。
自由な君と最後に会った日は、今でも覚えてる。
いつもとは違う雰囲気で笑って、瞳には光なんてものはなくて、
言葉にも笑い方にも瞳の奥にも、苦しそうな君が居た。
僕は何も出来なくて、もう全てが怖くて、今すぐに逃げ出したくて。
あの頃の僕を恨んでる。何も出来なかった、君を救えなかった僕を。
いつもと違う事なんてすぐに気付いてた。
でも怖くて、知らないふり、見ないふりをした。
あれは君のSOSだって、早く気付いていれば。
君は居なくならなかったのかな。
僕が「逃げ出そう。」って言えれば、君を救えたのかな。
今でも後悔している、君のことを。いつまでも、愛してる。
6/26/2023, 11:10:21 AM