『愛情』
何度も何度も、
何かに苛ついて、
何かを言い訳にして、
傷付けた。
そして、失ってから気付く。
母親という存在。
彼女に何度も罵詈雑言を吐いてきた。
数え切れないほど。
そして、今になって後悔する。
あのとき気付いていれば。
あのときわかっていれば。
やさしく言葉をかけてくれたこと。
雨の中送り迎えをしてくれたこと。
耳にたこができるほど心配してくれたこと。
叱って誤った道を正してくれようとしたこと。
もっと早く、気付いていれば。
それが、世界で一人の母から授かった、
世界で一人の愛情なのだと。
11/27/2024, 10:57:05 AM