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16まで怯えて生きてきたの
守らなきゃいけない人の命を守るためだけに自分の命をかけてきたの

目の前で包丁を振り回すあいつから守るために盾になったの
首を絞めるあいつの両手から守るために獲物になったの
夜中の2時まで土下座で浴びされる罵倒から守るために的になったの

信じてた家族にね、お前らを利用する為だけに関係を保っていた、って言われた時のあの絶望を
1人で抱えたの

でもね、かごなんて思わないの
いつでも逃げられたはずなの、勇気がなくて
守らなきゃいけない人の人生の25年間を苦しい場所で生きさせたの、だから、役立たずなの

いつか、思ったの
かごの中にいるなんて錯覚させるのは、いつも
大人なの
特定の個人とか、役職とか、企業とか、権利とか、立場とか、経済力とか、卑しさとか、頼もしさとか、そのような類を連想させる大人って意味じゃなくて、
大人っていう存在そのものが大嫌い
ひねくれてるの、だってね、まだガキだから

ここだけは読んでよ、大人さん
もしね、お前が、僕の命を助けて下さったとして
僕は、お前のことを「命の恩人」という固定枠の中で、お前に感謝の念を絶えず抱く
だけど、大人のお前を、お前じゃなくとも大人を
この命が尽きるまで精一杯に恨めしく思うよ


どうか、1人でも多く大人を不愉快にさせていますように。





7/25/2024, 1:16:15 PM