ある国から声が聞こえてくる。
女だって屁くらいすんのよ。
暑かったら脇汗も出るし。
そういうのは
みんなから汚姫様と呼ばれる女の子。
マナーはちゃんとしているのだが、
まるでクソガキみたいに
生理現象を我慢するという概念がないようで、
汚い、気持ち悪いという人もいれば、
元々我慢するものじゃない、
人間らしさがいいという人もいる。
姫と言っているが
いつも少しヒラヒラなスカートを
履いているからってだけ。
そこら辺の人と何ら変わり無いはずなのに
なんだか気を引く人。
しかし
流石に人間性としてあれだったのか、
王様が見逃しておけなくなり
1ヶ月以内にその性格が直らないのなら
追放すると。
その事を手紙で知らされた汚姫様は
追放されるくらいなら
自分で出ていった方がマシ。と、
すぐに出ていこうとした。
すると、
何故かみんな引き止めた。
人に流されない、
自分の意志を固めているあなたは汚くない。
むしろ綺麗だと
口を揃えて言った。
何人かが
王様に撤回して欲しいと
頼みに行くほどだった。
想定外のことに驚いたが、
王様は取り消すつもりはないと
突き放した。
3日後、
汚姫様はピンクの1番ドレスらしい服を着て
黒色の服しか持たずに
門へ歩いていった。
"Good Midnight!"
服に着いた鈴を鳴らし
Ring Ring...と
汚姫様にしては洒落た言葉と去り方で。
1/8/2025, 12:08:07 PM