成田早苗

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遠い日の記憶

ひたすらに白球を追い、汗だくで帰ってはゲームをし、ただただやりたい事を好きなだけしていた少年時代。誰に遠慮することなく、自信に満ち溢れていた。
そんな時代が自分にもあったのだ。
いつからだろう、人の意見にばかり耳を傾け自分の声を聞けなくなったのは。
いつからだろう、求められているであろう良い人を演じるようになったのは。
いつからだろう、自分に自信を失ったのは。

きっと自分を裏切ったからだ。
小学校の卒業文集に書いた夢『甲子園にでる』
でも、高校で野球をやらなかった。
女のケツを追いかけた、大学受験のためだと勝手に言い訳を考えた。なにより、夢が叶わないのが怖くて挑戦すらせずに逃げた。

きっとだから失ったんだ、自分も自信も未来の夢も。
だから今では逃げてばかりだ。
責任、期待、仕事…嫌なことから逃げてばかり。
勝手に傷付いて心が病んだフリをする。
最低だ。

そして、変わりたい。
自分の声を聞き、自信を持ち、立ち向かう少年時代の自分のように。
毎日無条件に楽しかった、あの時のように毎日を楽しむために。

まず自分にできること。
裏切ってきた自分に謝ろう。

ごめんなさい

7/17/2024, 5:59:08 PM