ヤサシクシナイデクダサイワタシノタメニいつもの儚げな表情で、笑うことを忘れてしまったかのようなその唇で、そう、言ったように見えた。どんなに傷ついても、ボロボロに身も心も汚れてしまっても、瞳がガラス玉のように感情を映さぬようになり、まるで命の芯の部分だけでかろうじて立っているかのようになっても、決して助けを求めないあなたを、私は…卑しくも私は…あなたのそんなところに惹かれてしまったのです。
5/2/2024, 12:45:05 PM