夢の中の先輩は、自分に怒ってばっかりで眉間に皺を寄せている。寝起きの冷や汗も動悸も、全部この人のせいで間違いない。
俺にだけ分かりやすく不機嫌で、俺の誕生日だけ張り切って準備してくれて、俺の私生活まで口出しして、俺をずっと見てくれている分かりづらい不器用な先輩に、いつか言ってやるのだ。
「あなたを追ってあなたを超えます。」
君の背中を追って、なんてまだ言えた口では当然ない。けれども、あなたが与えてくれた愛と情熱を俺は絶対に無駄にしない。
/君の背中を追って
6/21/2025, 2:38:07 PM