#91「もしも君が」
おねがい
もしも君が神様ならば
スケープゴートになってもいい
振り子のように吊られた僕
君に会うまでの、神聖な時を刻む
ちゃんとなぞって、今から君に捧げる
僕の頸動脈
ちゃんと聞いて、今から君に捧げる
血のドクドク流れる音
ちゃんと突き刺して、今から君に捧げる
奥深く堅い僕のハート
僕を暴いて
僕を知って
僕を屠って
美味しいところ、わかるよね?
君のお墓を彩るなら
鮮やかなワインレッド
そうだ、僕の血で染めてあげる
害虫が寄りつかないように
だから神聖な血に、僕に
愛を与えて
「ねえ、」
時が止まった
6/14/2025, 12:58:04 PM