きっと明日もカンカンカン、と踏切の音が鳴り響く。ああ、きっと何も変わらない。たとえ、世界の片隅で何が起ころうが、みんな素知らぬ顔して過ごすだろう。誰かが泣いていても、誰かがいなくなったとしても。きっと明日も、世界は何事もなかったかのように回り続ける。だから、せめて私は覚えておこう。君がいなくなったあの日、踏切の向こうで微笑んだ君の顔を覚えていたいんだ。
9/30/2023, 2:53:39 PM