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ビードログラスの青を見つめて

ビードログラスの青を見つめていると、日常から離れてしまうような不思議な瞬間がある。

夕暮れの琥珀色とビードログラスの濃い青には魔法が宿っているのかもしれない。
脳内のどこかが共鳴してしまう。

家から電車で30分ほどで海が真正面に見えるカフェがある。

そこで夕暮れの海を見ながら水割りを飲む。

バックから小さなビードログラスを取り出してそれを眺めたり、夕暮れの海を見たり、約一時間、長居はしない。

暗くなりかけた頃、店を出て寄り道せずにそのまま電車で家に帰る。
車で海岸沿いを走るのも好きなのだが、水割りを飲みたいのでいつも電車で来る。

夕暮れの琥珀色とビードロの青を一杯の水割りで脳に取り込んでゆく。

深い青色のビードログラス越しに夕日の海を見る時手のひらに宇宙が舞い降りる。

至福の時だ。
裏切られたことは一度もない。



1/18/2025, 10:02:44 PM