テーマ : 快晴
快晴って言うと
春より、ちょっと汗ばむ感じの夏になりたての初夏ってイメージがある
あと、夏休みとか
どっちにしろ、夏のイメージが僕の中にある
爽やかだよね
ただ、晴れた日を思い出すと
爽やかなイメージの中に1つ必ず思い出す事がある
これは僕だけなのかもしれないけど
お葬式って…
夏に多くない?
あ…や、これは…たまたまなのかもしれないけどね
そう、たまたま僕の親戚と身内が3回とも
夏に、夏近くに天国に引っ越してるだけかもしれない
でも、限って3回とも快晴だった
少し 汗ばむ季節だった
思い出せば
少し暑くて、冷たいジュースが美味しく感じて
母に「最後に一言かけよう」と手を引かれ
入ったお葬式場は少し冷たいくらい涼しくて
だけど、お線香の香りが少し煙たくて
全体的に暗いんだけど
1つの部屋だけ異様なくらい明るくて
その明るい部屋には、沢山の綺麗な花があって
花で飾られた真ん中には、叔父さんが笑っている生前の写真
写真の下には
眠っているだけかのような顔で、横たわってる叔父さん
その叔父さんを入れてある棺にすがりついて大号泣してる叔母さん
叔父さんに触ると
少し固くて
だけど、凄く冷たかった
叔父さんを見て
本当に息をしてないんだなって
もう、動く事も 喋る事もないんだなって
改めて実感をしていた
お経が始まって
順番にくるお焼香の煙に軽くむせたのを覚えてる
大号泣してる叔母さんを
皆が、慰めてるの見ていながら
叔母さんの感情も子供ながらに理解をしていながら
僕は何の感情も動くことはなくお経を聞いていた
お経が終わって少しの休憩が終わった後
母にマイクロバスに乗るように促された
「帰らないの?」って僕が聞けば
「今から叔父さんを燃やしに行くんだよ」って返ってきた
バスの中、母の隣で大人しく座っていた
後ろの席では従兄弟たちが楽しそうに話していた
…長い?
もうちょっとだから、あと少し付き合って!(´•ω•`)
火葬場に着いて少し経ったくらいに
スタッフの人に呼ばれて
叔父さんに最後の挨拶を促されたっけ
叔母さんのヒステリック気味な泣き声は今でも覚えてて
僕はそれを眺めてたんだ
叔父さんが燃やす場所に入った後
和室に通されて
そこには、お茶とお菓子もあった
和室で談笑し始める親戚の人達
亡くなった叔父さんの話をする人はあまりいなくて
会えない時の話をしてる人の方が多かった
叔母さんは少し落ち着いたのか
虚ろな目でお茶を飲んでいた
僕は、特に何をするでもなく そこに座っていた
少し空腹を感じてたけど
目の前にある、お茶とお菓子に手をつけようとは思わなかった
少し経って準備が整ったのかスタッフの人が呼びに来た
皆、棺を取り囲むようにして並んで
骨を箸で渡し始める
スタッフの人が
「ここは喉仏です」とか説明をしてるの聞いていた
僕は、骨拾いには参加しなかった
ただ、火葬された叔父さんを見て
あまり、骨が残ってないなって思ってた
それと同時に
人間って骨だけになるとこんな感じなんだって
学校の人体模型と似てるようで似てない所もあるんだなって考えてた
箸を渡し終わって骨を全部 壺に入れた後
小さくなった叔父さんを叔母さんは大切そうに抱きかかえて泣いていた
その後は、お墓に行って
土の下?に叔父さんを引っ越しさせて
叔父さんのお葬式は終わった
明るかった太陽は
いつの間にか夕日に変わっていた
うるさいくらい鳴いていた蝉の声も小さくなっていた
テーマに戻ります ˶˙ᵕ˙ )ノ゙
そう、この事を思い出すんだよね
天気が良いとか快晴って言うと
でも、まぁ
人って忘れられた時が本当に死ぬ時って言うから
叔父さん、まだ生きてるのかもしれないね
長くなっちゃった
結論!
これが【快晴】に関わる僕の1つの記憶
4/14/2023, 4:46:00 AM