「ひーなーた!おはよう!」
「へっ!?って千夏かぁ……。びっくりした。おはようございます。」
突然背中を叩かれてなにごとかと思ったけど千夏のいつもの挨拶か……。なんというかこの子基本的に距離近いんだよな。並んで歩いてると普通に手を握って来る時もあるし。こんなの私じゃなかったら勘違いするよ。
「それでね昨日さ……。」
「どうしたんですか?千夏」
楽しそうに話してたのに急に動きを止めて私をじっと見てどうしたんだろう?
ボケっとしてる私の頭に急に手を伸ばしてーー
「よし取れた!頭に葉っぱ乗ってたよ。ほんと日向ってば可愛いところあるよねぇ。」
そう言って頭を撫でたかと思いきや、太陽にも負けない眩しい笑顔で私を見て……。
「ーーっ。」
「どうしたの?なんか顔赤くない?」
「いえちょっと暑いだけです……。」
「そう?なら良かった。よし行こう!」
今が太陽の下で良かった。この頬の熱を誤魔化せる言い訳にできたから。
11/26/2024, 12:15:03 AM