内藤晴人

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「はい、誕生日プレゼント」
 そう言って君が押し付けてきたのは、一輪の花だった。
 しかも花屋で売っているような名前のある立派なものではなくて、道端に咲いている雑草の花。
 けれど、どんなに高価な物をもらうよりも嬉しかったんだ。
 あの花は押し花になって、今も大切にしているよ。

2/24/2025, 5:41:28 PM