本を選ぼうとする時、それが本屋であってもネット上であっても
「私を読んで」
と、アピールしてくる
それが作者によるものであったり、題名であったり、背表紙の寸評や表紙のデサインであったりとアピールポイントはその時によって違う
どれどれ、今回はこれかと選び上げ、実際に読み進めるかは初めの1ページで決める
「これだ!」と実際に決まる本は、読み初めて早ければものの数行で「読んでいる」ことを忘れてしまう
小説であれば、目の前には情景が広がり始める
登場人物のイメージもムクムクと湧き始め、すでに私がその登場人物を動かし始めてしまう
だいたい1ページ目でここまで没入出来れば、あとは私が我に帰るまでその本の力が私をどんどん中へ中へと誘ってくれる
反対に、1ページ読んでも周りの音が気になったり、一向にイメージが湧いて来ないものは、そこで諦める
今は「その本の時」ではないからだ
でも、その本が1年後にピタッと決まることもある
まさに出会いのタイミングなのだ
だから、○○という本が好き!というよりは、読みたいと思った時に「読んで」とアピールしてくる本が、その時夢中にさせてくれる本、好きになる本になることが多い
人も本も、タイミングが大事
『好きな本』
6/15/2024, 11:40:29 AM