好きになれない、嫌いになれない
折れないようにするための力もろくにないのに
無駄に高いプライドも
色んなことに理由をつけて逃げる癖も
どうすればいいか分からないのに誰かに相談せずに突っ走って取り返しつかなくするとこも
いつもベラベラ煩く憎まれ口を叩くのに肝心な時は口も足も動かないとこも
人にされて嫌だったことは何時までも忘れないくせに自分がしてしまったことはさっさと忘れてしまうとこも
こうありたいって思ってるのに大事な時には曲げてしまう薄っぺらな価値観と正義感も
いらない遠慮して気配って無駄に精神すり減らしてそんな自分が可哀想って思ってるとこも
学校のプリントの自分の長所を書く所を何も出てこなくて白紙で提出してたとこも
何も出来ない何も生まない自分を変えたいって思うだけのとこも
全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、
好きになれないんだ。
なのに
ゲームで勝って負けた奴を煽り散らかす時の自分でも知らないくらいよく回って
嘘を吐く時ほどすらすらと言葉を紡ぐ口が
大人ぶって使う難しい言葉と
小説の中の名探偵に憧れてつけた知識を詰め込んだ子供すぎる頭が
薄っぺらで自己中心的な正義感と価値観を動力に
誰かのために動かす足が
好きにはなれない、でも嫌いになれない。
好きになれない、嫌いになれない。
こんなことを書きながら多分僕は、自分のことが
世界一大好きだと思う。
そんなところしかない僕だから、僕なんだろう。
好きになれない、嫌いになれない。
4/30/2025, 7:14:22 AM