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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第五十四話」

「ちょうど良いですね。この豚婆に力を最大限に与えましょう」
ケブバガミの信者は、管理人に呪いを最大限に掛けました。
「グルル…」
管理人は、大きなイノシシの様な姿になりました。「まさに、豚に相応しい姿!」
ケブバガミの信者は、大笑いしました。
「この価値の無い石コロに一喜一憂されるなんて、哀れなババァだな!」
「…俺達が戦うしか無さそうだな」
「待った。相手の実力が分からないうちは俺達が戦った方が良い」
ロードを静止したアンバーが、戦闘態勢に入ろうとしました。
「その心配は必要ありませんよ。俺達はパズルよりも強いからな」
「あの人が居ない今、一般人の子達に合わせなくても良いんです」
フロンティアウォーカー達は、戦闘態勢に入りました。
「さあ、醜いイノシシよ。その怒りをぶつけ、滑稽に暴れなさい!」
ケブバガミの信者は管理人の尻を叩き、管理人は暴れ始めました。
「この人数だったら、『私』もたくさん必要でしょう」
ケブバガミの信者は、自分の分身を30人繰り出しました。

「カインド達、3人で大丈夫?!」
志那達は、心配しました。
「まぁ、見てなって」
カインドは回転斬りをして、10人位の信者の分身を一撃で倒しました。
「カインドって、こんなに強いのね…」
梨々華は、呆然としました。
「こんな敵、元々の技や術で倒せるぞ」
ロードは、
「アクエリアスボマー」
と唱えて、大量の水爆弾を信者の分身に直撃させて爆発させました。
「あの人が居ない今、一般人の子達に合わせなくても良いんだよ」
スモークは、煙を出しました。
「バイヤーさん、豚を大分罵っていますが、豚って恐ろしい生き物ですよ?」
スモークの出した煙は、100頭位の豚の群に姿を変えました。
「な、何だ?!」
「豚は雑食動物で、歯は獲物を突き刺す鋭い牙と植物や骨をすり潰し噛み砕く臼歯がある為、人間を噛み砕く事が可能」
スモークは淡々と豚の説明をすると、豚達は信者とその分身達に群がり、食べ始めました。
「ウギャアアアァァぁああアアア!」
「大人の豚は、体重が数百kgにも及ぶので、足で人間を踏み潰す事が出来る」
豚達は走り始め、管理人の動きを止めて、信者を踏み潰しました。
「当然、豚に踏まれると内蔵は破裂する」
信者は動かなくなり、豚達は姿を消しました。

11/20/2022, 10:56:11 AM