「モカちゃん、お手紙書けた?」
ママが、モカちゃんにたずねました。
「うん、かけたー。サンタクロースさん よんでくれるかなあ?」
モカちゃんは答えました。
習ったばかりのひらがなで一生懸命書いたので、ちょっぴりお疲れモードです。
「良かった!じゃあ、そのお手紙はママからサンタクロースさんに渡しておくわね。」
ママがお手紙をのぞこうとすると、
「だめ!!!」
といって、モカちゃんはお手紙を隠してしまいました。そして、
「これは、モカちゃんがサンタクロースさんにわたすの!ママにはひみつなの!」
と、お部屋に逃げていってしまいました。
「まあ、大変。これじゃモカちゃんが何が欲しいか分からないわ。どうしましょう。」
ママは困ってしまいましたが、ピンポーン!とお友だちが訪ねてきてそのまま出かけることになり、プレゼントのことをすっかり忘れてしまいました。
…さて、クリスマスの夜です。
クリスマスパーティーを終え、大満足のモカちゃんです。ベットに入るともう眠くてたまらない様子。
「サンタクロースさん、プレゼントくれるかなあ?ねえママ…」
むにゃむにゃいいながら、あっという間に寝てしまいました。。
さあ、たいへん!
ママはプレゼントを用意していないことに気づいたのです!しかも、モカちゃんが欲しいものが分かりません。
ママはまず、サンタクロースさんへのお手紙を探すことにしました。お家のなかをあっちをガサゴソ。こっちをガサゴソ。真夜中すぎまで探しましたが、どこにもみつかりません。困りに困って疲れ果ててしまったママは、モカちゃんの横に座りあれこれ考えるいるうちに、いつの間にか眠ってしまいました。
…朝です。
「わー!!!」
と、モカちゃんのはしゃいだ声がします。ママはびっくりして目が覚ました。
モカちゃんは、何かのぬいぐるみをぎゅーっと抱きしめています。
「ママみて!サンタクロースさんからのプレゼントだよ!サンタクロースさん、ありがとう!わーい、かわいいなあ♡」
モカちゃんは、にっこり。
それは、モカちゃんとママそっくりのネコのぬいぐるみでした。
「あらほんと。かわいいわねぇ~。モカちゃん、良かったわねえ~。」
ママも思わずにっこり。
そして、これは誰が用意したのかしら?と不思議に思いました。ふと、昨晩探してもみつからなかったサンタクロースさんへのお手紙のことをモカちゃんにたずねてみました。
「ねえ、モカちゃん。サンタクロースさんへのお手紙って、書いたあとモカちゃんはどうしたのかしら?」
「えっとね、サンタクロースさんへのわたしかたがわからなくて、ようふくのポケットにいれたまま…」
と、モカちゃんは赤いもこもこのコートのポケットのなかをガサゴソ…
「あれ?おてがみが、ない。このふくじゃなかったのかな…」
モカちゃんは、不思議そうな顔で違う洋服のポケットを探し始めました。。
その様子をみて、ママは、
「今年は、我が家に本物のサンタクロースさんがきてくれたのねぇ~。サンタクロースさん、ありがとう♡」
と、モカちゃんに聞こえないようつぶやきました。
おしまい。
12/5/2025, 3:21:59 AM