月影 零

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朝起きて、布団の誘惑に抗いながら頑張って出て、
顔洗って着替えて朝ご飯を食べる。
家族と他愛もない話して時間が来たら鞄を持って家を出る。「行ってきます。」の言葉と共に。

毎日通る通学路。いつも居る黒猫に、散歩中の老人夫婦。
皆に「おはよう」って挨拶して学校に向かう。

教室に着いたら友達に挨拶して、何気ない日常会話を
交わす。いつも通りの朝。

意味のわからない数学、分かるようで分からない国語、
実験は楽しい科学。午前中の3時間を終えてお昼休み。

友達と一緒に弁当広げてわちゃわちゃ喋りながら
「午後の授業だりー」とか言って笑う時間。

睡魔が襲う中、眠気と戦いながら午後の授業を受ける。
…うん、やっぱりつまんない授業ばっか。

全部の授業が終わって部活動に向かう。
階段を上がって、向かう先は音楽室。
誰かがギターを弾いている音が聞こえる…1年生かな。
拙い音の中にしっかりとした軸が形成されつつある、
僕の好きな音。
「こんにちはー!」
大きな声で挨拶して音楽室に入る。部員にも挨拶して自分の楽器を取り出す。
僕の宝物のベース。父さんが僕にくれた物。

♪〜〜♪♪
思いついたメロディーを弾いてみる。
ベースはギターほど目立たない。でも僕はこの音が好き。
楽しいな…!

バンドメンバーと沢山弾いて、音を合わせて、気付けば
夕陽が射し込んでいた。

バンドメンバーと一緒に駅まで向かう。
その間も他愛もない話で盛り上がる。

これが僕の日常。
失いたくない大切な毎日。

6/24/2023, 5:15:00 AM