13:13(ねぇ、今日の夜空いている? >
< ん?空いてるけど…)13:16
< どうした?)13:17
13:17(えぇっと…>
< ?何かあったか?)13:18
< 嫌な事でもされた?)13:20
13:20(違うよ!…あのね >
13:23(今日の夜、お祭りがあるの>
13:23(もし…嫌じゃなかったら >
< 行く! )13:25
「えっ……」
私は、《行く!》の文字を見て固まった。
ダメ元でLINEをしてみた相手は、片思い中の女の子
急なお誘いは、断られる事があるのを重々承知の上で
送ってみたのだ。
まさかの…OKで頭が混乱中。
「えっと…何か返さなくちゃ」
混乱気味の中、スマホ画面を触り始める私
頭は混乱しているのに、今の私の顔はニヤケ顔で
端から見たら気味悪がられるだろう。
しかし…《!マーク》とか…フフッ
まるで、私のお誘いを待っていました!と、ばかり
ではないか。
嬉しさが爆発しているかのような、この《!》
を付けられて送られてきた文は、私にとっては
何よりも嬉しいもの。
13:38(楽しみにしているね >
<あぁ、また後で!)13:39
<迎えに行くから、家に居て)13:40
《《ガタンッ》》
最後に送られてきた文を読んで、
私は、動揺しすぎて今度はスマホを床に落としてしまった。
姉ちゃん?
2つ下の弟がスマホを落とした音に吃驚しながら
こちらを見つめていた。
ごめん。手が滑っちゃった…
アハハと、笑って誤魔化しながらも内心は気が気じゃないぐらい動揺(2回目)
迎えに来る…
少しでも長い時間を共に過ごせる。
そう考えながら、床に落としたスマホを拾う。
拾ったスマホを握りしめ、リビングから自室へと戻る中
頭の中では、大変!これは…お洒落しなきゃ!
で、いっぱいだ。
私にとって、《!》は
楽しみだと言う気持ちが爆発するマークだ。
さあ!今夜のお祭りが楽しみだ!!
8/16/2025, 4:54:55 AM