六月の帰路

Open App

黒い影に覆われた空には蝉の気配はない
真っ暗な部屋の中で
月の光だけがそこにいる
六畳の上の私は月の光を浴びても光ることは無い

段々と花火の音が響く
またひとつ、またひとつ
はっきりと私の耳に届くけど
それはまるで置いてかれてるようで
ゴミを捨てるのも
食事をするのも
息をするのも億劫になる

''そこ''に行けば何かが変わるのかな
光に当たれば私は輝くことができるとでもいうのかな

7/29/2022, 9:53:30 AM