画面の上から通知が降ってくる。
誰からかと思えば、この頃心配していた彼からの連絡だった。
『じゃあね』
その一言になんとも言えない喉の苦しさと、ぬるい汗、じわりと起こる鳥肌。
いつからかよく一緒にいるようになって、沈黙も気まずくなかった。
居なくなったのか。
自分と同じ人間のような気がして居たから分かる。
最後に会った彼は気丈に振る舞いながらも、目に生気を感じられなかったことがとてもひっかかっていた。
一粒の乾いた涙に自らの感情は溶けていった。
追うか、止まるか、今は決めきれない。
9/1/2023, 3:30:32 PM