NoName

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花の香りとともにチャイムが響いた
ブカブカのセーラー服の袖を握り 
少し見栄をはって歩いた三年前のあの日
どこか寂しげで嬉しい雰囲気を放つ校舎に惹かれ 
毎日を笑顔で満たすために、日々噛み締めて送った
眩しくて思い出すだけで頬が緩む思い出を過ごした 

今私は少し肌寒くてすんだ香りをかすめながら
どこか疲れ果てたセーラー服を着こなし
見慣れない赤いカーペットの上を歩いて
温かい笑みや感動で溢れた校舎に別れを告げる
今この瞬間を離すまいとスマホを掲げ写真に残した
この瞬間は滲んでもきっと輝きは残り続ける思い出を過ごした。

私達は過去を卒業します
新しい光を掴みに行きます
それでもこの眩い思い出は忘れません
ではまた会う日まで。

3/16/2025, 2:48:25 PM