ぼんやりと考える。
人は死ぬ時は一人だということ。
死んだら何も残らないって台詞のこと。
死んだら全て無になるのなら、どうして今頑張るんだろう。
いずれ失うことが確定しているのに、何を頑張ればいいのだろう。
頑張って貯めたお金も、収集したコレクションも、大好きだった本も、皆なんの意味もなくなってしまうなら、今こうして呼吸をすることも無意味なんじゃないかなって。
そんな事は屁理屈で、人間が生きて死んでいくことにはきちんと意味があって、死ぬ時に一人で悲しまないために今を努力してるのかななんて考えて、また夜が明けていく。
そういう意味の無い思考がぐるぐると巡るのは決まって、君が隣にいないひとりの夜だ。
9/11/2025, 3:54:28 PM