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小学3年生の頃に絵本を書いた
密かに将来詩人か絵本作家になりたかった
勇気をだしてクラスの担任にみせるた
キザでクサイといわれた
この時の何気ない担任の一言は
私の夢を砕いたのだ

書いた絵本を雑に部屋に置いて
テレビをみていた
姉が帰ってきてテレビを見ながらおかえりーといった
姉もただいまーっといい部屋に入っていった

私はやばいと思った
姉と私は同じ子ども部屋で絵本を置きっぱなしにしている事、読まれてしまうと思いあわてて部屋に向かった
姉は私が書いた絵本を手に持っていた
あぁ、おわった、、と思った
姉は
これはあんたが書いた?と問う
私は口ごもりながらうんと頷くと
 
あんたすごいじゃん!!感動したよ

姉は本気で褒めて感心していた
私はすごく嬉しくなった

担任の言葉はいまだ心につかえている
絵本作家にも詩人にもなっていない

でも姉が認めてくれた事で
私は今もこうして文章を書く事ができている

他人からの言葉は傷つけて心をおるけど
姉からの言葉は温かくずっと私の大事な思い出で
何よりの理解者である姉へ

2/5/2023, 1:58:24 AM