朱堂悠

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過ぎた日を想う。
でも想い出すのは、辛い日だったり、
現在には繋がらない失われた幸せだったり。
だから、その行為自体が精神的な自傷に近い。

何度も何度も想い出しては、
何度も何度も心に傷を刻み続ける。
本当に楽しかった、今でも幸せに浸れる日々を
全部放り出して、薄れさせてまで。
そうして、その傷のせいで歩みを止め、
未来に手を伸ばすことそのものに恐怖する。

…まさに、自分自身だ。
呆れるほどに変わらない、昔からの悪癖だ。

気づいているのに。頭の中ではわかっているのに。
こうすればいい、という解決策だって、
描けてはいるのだ。
だが、身体が拒否反応を起こす。
でもそれに負けずに、一歩踏み出せば
何かが変わるはずなのだ。

がんばれ、がんばれ自分。
心の傷にふり掛ける消毒液は、とてもしみて痛い。

10/6/2024, 4:24:53 PM