皆さん。小学生の頃、授業の一環としてリコーダーを吹いたりしていませんでしたか?
自分もその一人でした。
吹き始めは簡単で、こんなの楽勝楽勝とたかをくくるのも束の間。
段々使う指の本数が増えていくにつれて、ダブルタスクが苦手な上、当時あまり指が長くなかったのも相まって、指示通りの音を吹くのが難しくなっていきました。
シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ……。
ミの辺りからはもうついていけない。
その授業の最後に、これまでに習った音階を続けて吹いてみよう。
先生がそう言いますと、皆軽々と余裕そうに音を鳴らすのです。
ピー、ピー、ピー……。
その中に混じりますはピュゥー、ビュー、ビゥゥー……。
きっと誰もそんなこと言いやしないでしょうが、どこともなしにこんな声が聞こえてきた気に思えます。
「君の奏でる音楽、すっごい下手だね」
8/13/2024, 6:26:20 AM