:一筋の光
何もできなくていい、何もなくていい。
不安でいい、分からなくていい、泣いてていい、大丈夫じゃないから、どんな自分でもいい。
日々はどんどん過ぎ去って、どこから手を付ければいいかも分からなくなったが、意味を見出すこともなくなったが、少しも「仕方がなかった」と思えないが「これで良かったんだ」とも言えないが。
もういいんだなんて聞き分けのいいことを心から思えるわけでもないけど、きっと生きてるって、人生ってこんなもんなんだろうとか飲み込めるわけでもないけど。
未来がどうなるかなんて分からない。時は流れる、だから何かは起こる、それしか分からない。それでもどうせ今とは違ってるんだ。同じなら同じでもいい。
一貫性がなくたっていい、一過性でもいい、何もできなくていい、浅い人間でいい、中身がなくたっていい。
失くしたくないものなんて臓器とスマホくらいだ。
そんでいいよ。どうなりたいとか、目標とか目的とか、成し遂げたいこととか、特技とか、大事にしてる格言とか、尊敬してる人とか、心惹かれた本とか、人生を大きく変えたものとか、そういうのもない自分で。
なんにも興味ない、どうでもいい、そう言い捨てるくらいでもいいし、それでもやっぱり音楽を聞いて涙を流すことがあっても。
褒められた人間じゃないとか、認められるような人間じゃないとか、なんてことないよ。生まれてきてしまったならもうそれだけで褒められ認められて当然だろ?生まれたいですなんて頼んだわけじゃないし、生まれてこさせられたんだから、生まれてきてやっただけで感謝されるべきだ。
みんな違ってみんな気持ち悪くてみんな違ってみんなクズでみんな違ってみんな素敵なんだ。
私もそれでいい。当たり前じゃないか。みんなが許されるなら私だって許されて当然だ。私が他人を許すんだから私だって許されて当然だ。横暴で構わない、暴論で構わない。私はいつだって私基準の「誠実」だから。
何もできなくたっていい、何もなくたっていい。私だって、私の一筋の光を掴んで、輝かしいものを握り締めて笑ってもいいし、握り潰して粉々にしてしまってもいい。
みんな勝手に生きてる、人の心を踏みにじって生きてる、なら私もそれでいい。みんな人を思いやって生きてる、人の心を愛して生きてる、なら私もそれでいい。私だって人の心を踏みにじって、人の心を愛して、それで生きたっていい。
自由に生きたっていいんだ。何もできないならできないでいいんだ。
否定してくる人にはそれこそ否定すればいいんだ。認めてくれる人のことは素直に認めればいいんだ。
私は私を好きでいられる!私は私を嫌いでいられる!
「貴方のことがよく分からない」だとか「本当の貴方はどれ?」だとか、それこそ訳の分からないこと言ってないで全部「味わい深い人間」って言い換えてくれよ。
実に味わい深い人間だろう!
私は私なりでいたっていい。ああ、本当にこんなに簡単なことが分からなかったんだ、できなかったんだ。だって否定されてばっかりだったんだから当然だろ?他責思考だって?安易にこちらのせいだなんて、それこそ責任転嫁しないでくれよ。
自分のことなんて自分でもよく分からないが、自分のことなんて自分でも制御できないけど、そんでいいよ。気分屋なんて言われたって、一貫性がないなんて言われたって、矛盾してるなんて言われたって、まあそんなもんだよ!
気ままに過ごすよ。
死ねたら死ぬよ。生きれたら生きるよ。気ままに。
11/5/2024, 9:46:26 PM