緋鞠

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「ねぇ、もう帰ろうよぉ。もう充分調査できたよぉ……。」
「まだだ。まだ情報が充分集まってない。」
あいつは僕の相棒のフレディ。僕と同じ学校に通ってる幼馴染みでもある。あいつは頭はいいけど、すっごく臆病なんだ。ちょっと暗い場所に行っただけで、ビビってすぐに帰りたがる。ぼ、僕は暗いところだって怖くないからな。暗いところだって平気だぞ。強がりなんかじゃないからな。僕とフレディは、同じ学校のマークとトム、それからジュディとマリーの六人で、怪談話の調査をしている。僕らの学校は、寄宿学校で全寮制だから色んな怪談が生まれる。それこそ、絶対作り話だろってモノから、有り得そうな話まで。俺たちは最高学年だ。怪談話はたまにちびっ子が興味本位で夜中に抜け出そうとするから、男子寮の寮長、副寮長のトムと僕、女子寮の寮長、副寮長のジュディとマリー、が中心となってちびっ子が危ないところに行かないように、僕らであらかじめ校内を調べて回ってる。そのために、今日も校内に調査に来ていた。

テーマ:怖がり

作者のつぶやき:
3月20日1:53 誤字を訂正しました。

3/16/2024, 10:21:52 AM