《桜散る》この花を見ると、つい、きみを思い出してしまう。憧れだったきみ。楽しそうだったきみ。笑顔だったきみ。どうしようもなく、思い出してしまうんだ。この感情は捨てたはずなのに。ああ、この「すき」という感情さえも桜風に吹雪かれて塵になってしまえばいいのに。出来るだろそのくらい。お前はぼくから大切な存在を攫っていったんだから。
4/17/2023, 5:53:33 PM