『七色』
大抵の人は虹が見えるとなんだか見てしまうものだ。
綺麗だなとか
今日は良い日になりそうとか
もう、雨は上がったんだなとか思ったり。
現実的な見方はあれど、虹を見て
汚いものが出てる、なんて人はいないような気がする。
虹は日本では七色とされている。
外国では五色だったり、三色だったりするらしい。
まずそれからわかるのは、人というのは理由は色々あるが、そう見たいからそうなのだ。虹も、物事も。
虹について調べて、科学的な説明を読んで
国ごとの違いを知って、虹に対して新しい見方ができるようになった。
日本では7という数字は縁起の良いものとされる。
七福神から由来して虹は七色になったという。
たしかにラッキーセブンとか当たりの
イメージがあるなと考えながら、水たまりをふとみると、虹が反射していた。
それを見るまでに学んだ虹についての色々な知識は
ひとつも出ず、とっさに出たのは
あっ、虹だ。写真とろう。だった
やはり人は見たいように虹を見る。
幼い頃から植え付けられてきた虹に対する
期待や希望、幸福感はどんな根拠にも負けない。
偏った見方をしてしまって、時には人や周りを批判したり、それが間違いだろうと正解だろうと
自分が植え付けてきた価値観を変えるのは難しい。
どうあがいても見えたいようにみるのだ。自分も。
でも自分はひとつの物事に対して色々な根拠や由来を学んで、ひとつずつ選択していきたい。
選択肢は多い方が見え方がどのタイミングで変わろうと対応できる。
たとえ自分の見え方が生涯ひとつであろうと。
ポケットに潜ませた想像力は、きっとこの先の人生を歩く為の七色の彩りになってくれるはずだ。
3/28/2025, 1:10:38 AM