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私は逃げた。

不安でいっぱいで考えることを放棄したかったから。

分からない自分が何したいのか。

何に興味あるのか。

将来のことなんてすぐ決まるだろうなんて思ってた。

就職か進学かそれすらも考えたくなくて

私は強い光がある方へ走った。

車の走行音も人の気配もしなくなったのに気づき

私は足を止めた。

顔を上げるとその景色は圧巻だった。

私の目には星しか入らなかった。

星の配分間違ってるよ

なんて思うくらい星が溢れていた。

私はこんな景色初めて見たと思う。

考えるのが嫌になって逃げ出したくせに

やっぱり1人になると考えてしまう

自分が何になりたくて何に興味があるのか。

でもやっぱりそこには答えがなくて

苦しくなって涙が溢れた。

このことを知ってるのは私とこの景色だけ。

星が溢れた夜空は、誰のことも受け入れるように

私たちを照らしてくれていた。





─────『星が溢れる』

3/15/2024, 10:45:21 PM