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お題 10年後の私から届いた手紙

10年前の私へ
私は10年後のあなたです。突然ですが、私は今死んでしまっています。なぜそうなったかは残念ながら規則上、お話できません。私達死者は今はあの世で暮らしています。ですが、現在人口が増えたことにより、神々は何か対策を打たなくてはならなくなりました。そこで神が出した方法は、死者たちが10年前の自分自身に手紙を出して、死の運命を変えるという対策でした。しかし、神側はも一定数の死者を毎年出さなくてはならないので、ある条件をつけました。それは、検閲を行い、ある基準よりも詳しく書いてはならないということでした。もし、詳しく書いた場合にはその文字は消されます。それでは、できる限り詳しく書かせてもらいます。私の最期と忠告を。
私は×年前に、学校で補修をしていました。私はその時、社会科のかいしや先生と一緒の教室にいました。補修の生徒は私とうよりふ君という生徒以外おりませんでした。うよりふ君は、素行が悪く、授業中はいつも寝ているような子でした。私とうよふり君は渡されたプリントを、ただ淡々と解いていました。そしてうよふり君は机に突っ伏してこう言いました。
「つまんね。」
かいしや先生はその言葉にとても怒り、かいしや先生とうよりふ君の怒鳴り合いが始まってしまいました。かいしや先生はものすごく気が短い方で、3回に一回の割合で怒って職員室にこもる先生でした。騒ぎを聞きつけた他の先生、英語のいんぐり先生と体育のくいた先生が、私達のいる教室に駆けつけました。そして言い合いを始めました。4人は相当ヒートアップしていたのか、殴り合いにまで発展して、かいしや先生は地球儀を持ち上げてうよりふ君にふりかざし、うよりふ君は机を次々投げ飛ばし、いんぐり先生は教卓を盾にして3人に突進を仕掛け、くいた先生は竹刀でかいしや先生に斬りかかっていました。私は一刻も早くこの教室から出ようと、ドアを横にスライドさせました。しかし、ドアは4人が攻撃を加えたせいか、開かなくなってしまいました。どうすることもできず、ドアの前に立ち尽くしていると、    の   が頭にあたり、私は息を引き取りました。
おそらく、規制がかかり、誰の何が当たったかは分からないでしょう。ただ一つ言えるのは、あの4人には絶対に関わらないこと、やばいと思ったらすぐ逃げることです。もしくは、補修に行かなくても良いように、普段から成績を上げておくことです。まぁ、後者は私には厳しいでしょう。
          10年後の私より

2/15/2023, 1:47:13 PM