NoName

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揺れるカーテン。冷たい風が吹いてくる。
テーブルの上には空き缶が数本。

朝6時とは思えない空気。
朝の清々しさがなく、
まるで深夜のまま時が止まったようだ。

乱れるベット、下着。
その横には生まれたままの姿のあなた。そして女。

「ねえ。」

......

「ねえ。ねえ!」

眠そうな女。慌てるあなた。

あなたと目が合う。

もういい。

あなたから目をそらす。

覚悟は出来てる。

再びあなたと見つめ合う。

「もう、言い訳すらしなくなったんだね。」

「......」

「いいよ。全部終わりにしよう。」

涙すら出ないこの気持ち。

私には、あなたしかいなかったのに...。



『終わりにしよう』

7/15/2023, 12:48:05 PM