「みかん(創作)」
目覚ましをとめて、布団の中で背伸びをする。手を出した瞬間、ひんやりとした空気で、今日の寒さを感じ取る。
体が温かいうちに着替えて、コタツに電気を入れて再度温まる。
そういえば、実家のこたつの上には当たり前のようにみかんが置いてあったなぁ。
姉と一緒によく、みかんを食べていた…
「みかん1個とって」
姉に言われて何気なくひとつを手渡した。みかんを受け取った姉は、みかんを手の中で転がらせる。コロコロ、コロコロと。
「何してるの?」
「こうすると、みかんが甘くなるんだって」
純粋な私は、姉の真似をしてコロコロと転がした後、皮をむいて1粒口に放り込んだ。
「え!酸っぱいじゃん!!」
私が食べたみかんは、かなりの酸っぱさだった。姉は、甘いのが当たったのか、ニヤニヤしながらみかんを食べていたっけ。
【なつかしい…たまにはみかん買ってみよう】
スマホを手に取り、検索をした。
~甘いみかんの見分け方~
12/30/2024, 12:32:29 AM