『bye bye...』
さようならと告げるよりバイバイと手を振ったほうが喪失を感じないでいられる。
外来語、借りた言葉なら心と言葉の間に緩衝材をひとつ放り込める。けれど母語を使えば、心と直接つながってしまうのだ。
さようなら
この言葉に辿りつくまえに、省略された言葉の存在を勘ぐってしまうから。
さようなら。即ち『そうであるならば』
(別れなければならない理由があるならば、仕方ない、別れましょう)
そこに至るまでのあきらめを、噛みしめてしまうから。
3/22/2025, 10:50:10 AM