『君と出逢って』
「悠人さん、、、」
振り返ると、夏目はソファーに座ったまま寝ていた。
なんだ、寝言か、、、。
ゴールデンウィーク前半はあちこち出かけたので、後半は家でのんびりしている。
今晩は俺の家に泊まり。
晩ご飯を食べ終わったあとの片付けをしている間、夏目はテレビを見ていたのだけど、寝てしまったようだ。
口、半開きでかわいいな、、、。
ちょっとおかしくて、口元が緩るんでしまう。
このあと、コンビニで買ったデザートを食べるって言ってたから、起こさないとだな、、、。
キッチン周りも片付け終わり、脳内で「よし!終わり」と声に出して、夏目の方を振り返ろうとした。
「悠人さん」
え?
振り返ろうとして、それが出来なかった。
後ろから伸びてきた腕に、自分の腕を捉えられる。
寝ていると思った夏目がいつの間にか真後ろにいた。
「お前、寝てたんじゃ、、、」
「うん、目が覚めたんだけど、、、」
「?」
「キッチンに立ってる悠人さんが目に入って、こうしたくなった。
ふふふ、、、悠人さん、耳赤いよ?」
「、、、!!」
「ねぇ、悠人さん。僕、幸せ。
だから、もっと幸せにして?ね?」
5/5/2024, 10:06:13 PM