なぎさ

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“私には何人もの「わたし」がいる。
例えば、家族の前のわたし、友達の前のわたし、先輩の前のわたし。
人によって、私の性格や態度、声のトーンが変わる。今挙げたのはほんの一握りで、友達でも、仲の良い友達とクラスメイト程度の友達では全く違ったわたしが出てくる。
本当のわたしはどれなのだろう。いつか見つけられたらいいな。”

そんなこと市の文集に向けて書いたら選ばれた。
我ながら驚いたが、もしかしたら共感してもらえるかもしれないと少し期待を抱いた。
しかし、反応は思っていたのと違った。
私の作文を読んだクラスメイトから、
「本当の〇〇ちゃんを見せていいんだよ!」とか、
「どんな〇〇ちゃんでも大好きだよ!」とか。
お世辞でも嬉しいが、何か違う。
こんなこと到底先生たちに見せる作文には書けなかったが、ここで伝えたい。
全国でこれを読んでいる方々に届けたい。
私は本当の自分を故意に隠しているわけじゃない。
多重人格というわけでもない。
こんなこと当たり前みたいだけど、私にとっては苦痛でしかないのだ。
周りからは八方美人だと思われたり、誰かに出会う度、次から次に新しいわたしが出てきたりする自分が大嫌いだ。
こんな自分なんて殺してしまいたいと何度も思った。
それでも一生付き合っていく自分だから、好きになりたい。
文集を通して、世界にはこんなことで苦しい思いを抱えている人がいるということ、それを一人で抱え込んでほしくないことを伝えたかった。

この気持ちは周りには伝えられません。
文字の羅列で、伝わるわけありません。
だけど、少しでも私の思いが伝わっていれば幸いです。
またいつか、どこかで。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今日から始めた新人ですが、何卒よろしくお願いします!

2/7/2024, 11:39:00 AM