ちょうど一年前から、“カレンダー”に君と行ったことを書き込むようになった。相合傘をした記念日であったり、君の自宅に招いてもらった日だったり、珍しくハグをしてくれた日だったり、私の中の特別な日を記していた。
今ではどうだろう。君と離れつある今、君と話した少ないやりとりをも記している。そのはずなのに、“カレンダー”の中には1個や2個しか、君の印がない。昔はその、毎日の重大さに気付けなかった。いくつも君の印がある、あの大好きな“カレンダー”の幸せを。私はつくづく生きる価値のない、醜い人間だ。いっそ君の手で私を殺してくれたら最高の幸せだ。失ってから大切さに気付き、たったひとりの君をもまっすぐ愛すことのできない、この、愚かな私を。
9/12/2024, 3:47:36 AM