特別な存在
部活終わりコンビニに行く。それ自体はなにも特別なことはないが、いつもはいない君がいた。
君はいつもあの男と帰るからいないと思ってたのに。
くだんない話をして、恋バナで頬を赤らめる君を見て
好きだと、思った。
偶然2人きりで帰ることがあって。君があの男のことが好きではないと知った。てっきり相思相愛だから一緒にいるものだと思っていた。
空が静寂を表すような日に、駅で告白した。
君はわたしは人のこと好きになれないと思うと言った上で、それでもいいならとしばらく悩んだあとつぶやいた。
その日の夜は、久しぶりに泣かなかった。
それから君は確実に距離を作った。LINEに返信するのは2日後、部活中も目を合わせず、あの男と一緒に帰っていた。
君と僕はほどなくして別れた。
別れてからの君は清々しい顔をしていた。僕の目の下のくまとは対象的で、君の顔を見たくなかった。
突然君は部活を辞めた。
辞めたがってたのは知っていたからあまりショックは受けなかった。あの男と、同じ楽器の先輩だけが泣いていた。
それから君はたまに連絡をしてくるようになった。付き合っていたときの対応とは真逆だった。でもまだ君が僕のことを覚えていてくれているのが嬉しくて、連絡を続けた。
君はまだ僕の特別だ。
3/23/2026, 11:09:48 AM