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『別れ際に』

鏡を見た。


醜すぎる。

醜すぎるよ、

ジブン。


刺激ばかりに負けてばかりで、
強いと思い込んでた花は元々枯れていて、
ずっとずっと負けていたんだ。

そんな事も知らずに前に進んでいたなんて。
いや、前になんか進んでないね、
後退ばかりだ、後退ばかりしている。
いい加減にして。


鏡を割ってやろうか、
割れるものならやってみろ、
割れる気すらしない、弱気、弱気だ。


どっちが自分/ジブンなのかがわからない。


もう鏡なんて見たくない。
ジブンは本当に生きているのか?

そもそも自分すら生きていないのに、
呼吸すらしていないのに、
何故ジブンが存在しているのだ?

ジブンが自分を無くしたのか?
どこかに落としたのか?


本当の自分を見つけねば…


ジブンという存在が映る鏡から去る。


鏡を見ない。

振り返りもしない。


ジブン/自分と別れたのなら、

もうなにもない、なにもない。




別れ際に全て無になるんだ


無にするんだ


これから



9/28/2024, 1:55:53 PM