思い返してみれば、彼と出会った日もこんな雨でした。逃げていた身では、大柄で刀を携えていた彼は恐怖そのものだったのです。「こちらに。この夜を凌ぐくらいならば」真剣に向き合ってくださる彼の好意を、誰が無碍にできるのでしょうか?真っ直ぐな目と温かな手のひらは、あの日から変わらないのです。Title「我が身を灯す者」Theme「君と出逢って」May.5
5/5/2024, 1:59:24 PM