椋 muku

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ねぇ、太陽って英語でなんて言うの?

えぇ、小学生の時に習ったじゃん。覚えてないの?Sunだよ。スペルがエス・ユー・エヌ。

お題を見て最近こんな会話をしたなって思った今日この頃。ちなみに教えてあげたのは私です。
太陽。そんな言葉がふさわしい君との今日の思い出。言の葉を紡いでいきたいと思います。


さてさて、今日はテスト。月曜からテストなんて憂鬱で今日に限ってタロット占いも良くない模様。いつの間にか家を出る時間になって外へ出てみれば雨上がりのじめっとして、でも空気はキリッと冷えてるような不思議な天気だった。嫌な予感のする始まり。はぁーっとため息混じりに吐いた息は心なしかやけに白く感じた。
テスト勉強なんて昼休みにまでやるもんなのか?もうこんなにらめっこなんてしたくないし文字も頭に入ってこないし…

「俺も勉強するー」

気だるげな声で私の問題ガイドを取り上げる君。

「何すんだよー(棒)それなきゃ勉強出来んのだ、返したまえー」

「やだ。さぁ、勉強するよ。」

そうして君との無言の勉強が始まる。ペラペラと問題ガイドをめくる音。騒がしい教室の隅で私達にだけ聞こえてた音。

あーテスト終わった。帰りたー。自己採点とか面倒だな。そう思ってた矢先「席替えするから呼ばれた女子からこーい」って先生が呼びかけた。私の名前も呼ばれた。席を立つ時から教室を出ようとする時まで謎の視線を感じる。

「何?君の近くにして欲しいの?」

冗談交じりの言葉とともに君へはにかむ。

「…別に」

ありゃあ。こりゃあそっぽ向いちゃったか。適当に席を選び終え再び自己採点を始める。君も教室から出て席を選択してきたみたい。君と離れてもは良いけれど、せめて君の姿が見える席にはなりたいな…なんて私、欲張りすぎか。そして席が決まって貼り出されるとみんなで席移動。私は隣なんて正直誰でも良い…んだけ…ど

「えぇ?本当に隣にしたの!?」

「ん?ダメだった?じゃあ今からでも他の席に…」

「ダメ。私の隣がいいんでしょ?」

いたずらっぽく君に笑いかける。本当は君に隣に来て欲しくてここの席を選んだってことは秘密だけど。
今日の始まりは良くはなかったはずだった。でも君に会うだけで思い出にだってなっちゃうらしい。その後も君が私の手をとって…その、しれーっと手を繋いだり君のサブバッグを奪ってやったり…周りから公認カップルだって言われるくらいイチャつき倒した。

太陽が沈みゆく下で私たちは下校する。お互い友達と帰ってたはずなのに…君が私の横を走り過ぎていく。君の匂いが香ってこんなにも胸が苦しくなるのはなんで?私の太陽みたいな人。本当に沼らせてくるんだから…私にも沼ってよね、沼らせてあげるから楽しみにしてて笑

題材「太陽の下で」

※ほぼ関係ない話題でした笑
睡魔と格闘中にできた作品です笑

11/25/2024, 12:24:40 PM