太田エイ

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言葉にできない。
今、時間がないのに思考が止まらない。
ジャーナリストとして、どうしてもこれを誰かに伝えたい。
だが、どう書いても違う。

空から無数の隕石が降り続く。
落下したところから火を吹き、何か蠢くものが立ち上がる。
それは光線を発しながら動き回る。
逃げ惑う人があればその光線は一斉に照射され、人は煙に帰してしまう。

これが言葉か?
隕石、と書けばただの天体現象になる。
蠢くもの、と書けば生物になってしまう。
光線、と書けば兵器になる。
どれも違う。だが、他に言いようがない。
見たものそのままに過ぎない。
人間とは接点がない……。

見つかったらやられる。
今はまだ遠い。
それがだんだんこちらに近づいてくる。
あの光線がこちらに向かったら最後だ。
何でこちらを見分けているのか?
音か、光か、動きか。
そもそも人間の五感と同じものなのか。

今更言葉に残しても誰も読めないだろう。
周りの人間が次々と煙のように消えていく…

次は俺かもしれない……

4/12/2026, 9:10:05 AM