見上げると空っぽの空だった
気の遠のく青黒さに
浮かぶ星の、唯一無二の存在!
あら、私の影は電灯の下に横たわり
まるで息をしてないの
見渡すと空っぽの身体だった
気が滅入る悲しみに
漂う涙の、野暮ったさ!
あら、私の影には風が過ぎ通り
軽くなってしまった
晴れた夜さむい 長い夜さむい
初めて 慣れて お別れしましょ
そんな歌が聴こえます この寒いコートの中で
見渡せば 甘い雲も
今や硬い空に張り付いて爽やかに眠っている
あゝさくら貝のようだとあの娘は言ったのですが
どんな色になったでしょう 私の爪は
1/11/2024, 12:49:01 PM