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随分と時間が経ってしまった。

人は出会って3ヶ月以内に付き合うのがいいだとかなんだとか聞いたことがある。

それで言うと、まぁ、

随分と時間が経ってしまった。

君と出会ってからもう半年以上を数える。僕は君が好きだ。でも、それは言えない。

この関係が変わるのも、終わるのも怖いんだ。

毎日同じ駅で降りて、君の家の近くまで一緒に歩いて帰る以上の幸せに、勇気を持って踏み込めないんだ。

雪のように白くて綺麗な君の横顔を見れることが僕にとっての幸せなんだ。だから、このままでいいと言い聞かせた。

代わりに、僕は雪が降るのを待つことにしたんだ。

雪が降れば、道が凍れば、転ばないようにいつもよりゆっくり歩けるじゃないか。転ばないように手を取り合う瞬間が来るかもしれないじゃないか。

まぁ、そんな淡い期待はさておいて。

このままじゃ君との思い出は何も残せない、でも雪道は一緒に歩いた記念を地面に刻み込めるじゃないか。

それがどれだけ一瞬の出来事でも、たまらなく嬉しい。

──────────

随分と時間が経ってしまった。

君は今、どうしているだろうか。
どんな顔で笑っているだろうか。
どんな人と出会ったのだろうか。

君の思い出の中に僕がいたとしても、きっと思い出すことはないだろう。それでも僕はきっとこれからも君を思い出す。

その時に、未練は決して抱えぬように

君への想いは断って仕舞った。

12/15/2024, 4:01:59 PM