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この世界では時間は自分で絶えず進んでいる。
そう思っているだろう。
これは世界の裏側の話。
誰にも見えない、世界から逸脱し時間の狭間で戦い続ける人達の話である。
透き通るような青空の下で歩いている人たちがいる。
何気ない日常の風景。
ただ違うのはその空間に時は流れておらず止まっている人たちの傍を黒い外套に身を包んだ人たちが通り過ぎていることだ。
水が流れるように火があらゆるものを焼き尽くすように森羅万象に定められた人間、その一族。
人類の為に生贄として捧げられた哀れな一族。
それが時告げという一族である。
そして全てで12人いる彼らの別名を円卓の騎士と呼ぶ。
もう誰もが忘れ去った一族。その一欠片を含む物語が「アーサー物語」である。
一番目立つ中心部に1人だけ白髪混じりの男が立つ。
彼の役職名はアーサー。時告げの一族の長である。
彼に名前はない。かつてはあったがこの世界に連れ去られる時、世界の全てから忘れ去られてしまったからだ。
チッチッチっとアーサーの持つ時計が無機質な音出しながら時を刻む。そして深夜0時に秒針が重なると、
「定刻だ、はじめよう。」
そう時を告げた。
これは毎日行われる世界を確定するためのお話。
お題時を告げる
ここまで読んでくださってありがとうございました。

9/7/2024, 10:52:31 AM