昨日へのさよなら、明日との出会い
さよならはあるのでしょうか。
昨日があるから今日があり、明日を迎えることが出来ます。
自己の連続性には過去が必要で、過去の様々の出来事に思いを馳せるから明日を思えるのではないでしょうか。
忘れたいこと、無かったことにしたいことは沢山ありますが、辛い後悔も抱えて行くから未来の達成感があり、成功体験があるから未来の自己をより肯定出来ます。
昨日にさよならしたいですか?
と聞かれたら答えは「いいえ」です。
忘れてしまうのは仕方がありません。どんなに覚えていたくとも大切なことや大切な人を思い出せなくなるのは悔しいですし、悲しいけれど自分の力ではどうしようもないのが人の性です。
ただ、全てを抱え込むのが苦しくなったなら。その時には辛い思いをタイムカプセルに仕舞い込み、深く深くへ沈めるのです。
いつかの明日にそれを託し、また抱きしめられるようになる日までお片付けします。
仮初のさよなら。
いつだって懸命に生きているから辛くても大切な宝物です。だらけていてもね。
朝日が嬉しいのは昨日の日没を知っているから。夜を越えて来たことを知っているから。
そんなことをぼんやり考えた今日でした。
5/22/2023, 10:51:04 AM