手の先が凍える空気の中 待ち続ける 両手を顔の前へ持っていき は、と息を吐くと 白い煙となって消えてゆく 山々が連なる展望台には 自分以外には誰もいない 地平線の先から太陽が顔を出す あと数時間もすれば 今は暗くとも 段々に高明度となっていくだろう 夜と朝の境界線に立ち会い 今日も生きていく◆静かな夜明け
2/6/2025, 10:45:05 PM